気を使いすぎる男性が恋愛で失敗する原因と5つの克服法|女性の本音と“真の思いやり”にする方法

恋愛で損をする「気を使いすぎる男」と彼女

「彼女を大切にしたい」と思っているのに、「気を遣いすぎ」と言われてしまう。なぜかいつも恋愛がうまくいかない。

その原因は、あなたの“優しさ”が「良い恋愛関係の対象」になっていないからかもしれません。

本記事では、「気を使いすぎる男性」が恋愛でうまくいかない理由と、女性が実際に感じている本音もご紹介。

さらに、気を使いすぎを卒業して“思いやり上手”になる5つの方法を解説します。

える
この記事は、「気を使いすぎる人」「優しすぎて空回りする人」の悩みに寄り添う、中高年の婚活サポート専門、婚活アドバイザーの「える」が執筆・監修しています。

える(婚活アドバイザー・心理カウンセラー)

  • 得意分野: 気を使いすぎる人の心理とコミュニケーション、50代・初婚・再婚希望者の結婚相談所選びやマッチング支援
  • 実績: 延べ1,000名以上の婚活サポートに携わる
  • 特徴: ご友人からのご紹介による「完全紹介制」。心理カウンセラー資格を活かし、メンタル面のケアや、一人ひとりの心に寄り添うアドバイスに定評あり
  • 保有資格: 日本能力開発推進協会(JADP)認定 メンタル心理カウンセラー

なぜ「気を使いすぎ」は恋愛でマイナスになるのか

あなたが良かれと思っている過剰な気遣いは、相手を疲れさせています。

なぜ疲れるのか?

まずは、恋人同士の根本的な関係性を考えていきましょう。恋愛における良い関係性は、以下のような3つの要素で成り立っています。

  • 安心と信頼: 無条件で素を出せる心の安全基地。相手の誠実さを信じられる安心感が、関係の土台
  • 尊重と対等: お互いを思いやり、本音で向き合える関係。自由を認め合い、依存でも支配でもない健全なバランスを保つ
  • 自立と成長: 一人の人間として自分の世界を持ちつつ、相手と共に高め合える。恋愛を通してお互いがより良くなっていく関係

どうでしょう。「過剰な気遣い」は、この良い関係性に発展していけると思うでしょうか?

  • 無条件で素を出せていない:完璧な気遣いは相手の本音が見えず、心の壁を崩せない=安心できない
  • 本音で向き合っていない:過剰に気を遣っているあなたも遣われている彼女も自由ではない=あなたの依存
  • 高めあえない:常に相手に合わせることで、良い影響を与え合える関係ではなくなってしまう

「過剰な気遣い」は、3つの要素のどれも満たせていないんです。

【女性の本音】気を使いすぎる男性との婚活体験談

以下は、過去私がサポートした婚活中の付き合いの中聞いた、気を使いすぎる男性に対する女性の本音です。

せっかくの2人の進展が終わってしまった、男性の過剰な気遣いの一例ですよ。

顔色をうかがわれすぎて落ち着かないデート

デート中、彼がずっと「楽しい?」「疲れてない?」と聞いてくる。一緒にいると疲れてしまう男性でした。

最初は気遣ってくれてるんだと思ってたけど、一瞬たりとも笑顔を絶やすこともできないし、派手に楽しさを表現しなきゃいけなくなって、逆に「楽しませなきゃ」って自分まで力が入ってしまいました

「どこでもいいよ」が続く食事選び

毎回「何食べたい?」「どこ行こう?」となっても「あなたの好きなものでいいよ」と言われていました。

優しいけど、いつも私が決めなきゃいけなくてプレッシャー。「たまには自分の意見を言ってほしいな」と思いました。

考えるのが面倒くさいだけ?とも感じてしまいます。私のためにでも、考えてもらえたら嬉しいのに…。

ちょっとした遅刻にも過剰に謝る彼

10分遅れただけで「ほんとごめん」「怒ってる?」と何度も繰り返し謝る彼。 怒ってないのに、むしろこっちが気まずくなってしまってました。

「そんなに気にしないで」と言いたくなりました。その他にも、ちょっと話が噛み合わなかっただけで「気に障った?」など、とにかく常に誤り通し。

「ヘリ下りすぎ」で男らしさも全く感じられないし、私何も怒ってないのに、逆に責められて、こっちが悪者にされているような気がしました。

趣味まで合わせてくれていたみたい

私が好きな映画や音楽を「俺も好き」と言ってくれていました。でも後で「実はよく知らなかった」と聞いて、少し悲しくなった。

「本当の彼」を知りたかっただけなのに、優しさが“嘘”みたいに感じてしまった。

お互いの好きなこと嫌いないことを共有しあって、論議みたいなこともできなければ面白みもないです。

何でも私と同じ意見

お互いある程度呑むので、食事はいつも居酒屋でしたが、全て私の意見に合わせるんです。私が美味しくないと言えば、美味しくない、美味しいと言えば美味しい。

オウム返しみたいで「真似してるの?」って最後イライラしたし、気遣いのつもりかもしれませんが「他人のに左右されやすい」のかなと感じたりしました。

本音を言い合えない男性とはまず無理です。それに、自分を過小評価しているようで、自信のなさも垣間見えました。

「気の使いすぎ」が“思いやり”にならない理由

過剰な気遣いは「思いやり」ではない

あなたが良かれと思っている過剰な気遣いは、残念ながら真の「思いやり」ではありません。

なぜなら、あなたが相手に気を遣うことで、女性はあなたに恐縮し、さらに気を遣っているからです。

また気を遣われることで、女性は自然体でいられません。「気を遣わせないようにしなければ…」「どうすればリラックスしてくれるかな?」

と、お互いに気を遣いあっている状態になるんですね。

それって「思いやり」にはなっていませんよね?そんな恋愛が続くはずがありません。

気を遣いすぎる→「相手への配慮」でもない

相手への配慮という面で考えても、明白です。

真の思いやりが「相手への配慮」であるのに対し、過剰な気遣いは「自分への配慮」となっているんです。

過剰な気遣いは、「相手に好かれたい」「相手に嫌われたくない」「いい人に見られたい」「自分の優しさをアピールしたい」という不安や自己保身・承認欲求から生まれているからです。

おそらく、あなたは無意識に気を遣いすぎていると思います。「多少はわかる気がするけど、無意識なのだから…」と思っているでしょう。

える
私もそうだったので、本当によくわかるんです。でも、あらためて考えてみましょう。

相手への気遣いのつもりが「自分への配慮」である証拠

以下の例のように、あなたが常に彼女のために気を使ってあげていることを思い浮かべてください。

  • 常に彼女のために、無理に都合を合わせてあげている
  • 疲れているだろうと、洗い物や洗濯など部屋の片づけをしてあげている
  • 常に何でもない日プレゼントなどサプライズしている

当然、彼女はいつも喜んでくれるでしょう。

でも、もし反応が薄くなり、3日、1週間、1か月、1年、2年と時が過ぎていきました。はじめはあれだけ大喜びしていたのに、軽く一言「ありがとう」というだけ。次第にお礼さえ言わなくなってきた

あなたはどう感じますか?

「せっかくこんなにも気を遣ってあげているのに!」と
もう優しくしてあげたいとは思わなくなってきます。

あなたの気遣いの理由の根底には、「リアクションあっての気遣い」が含まれるからです。

「喜んでくれているのが嬉しい」という気持ち、つまり「自己満足」であり「承認欲求」を満たしたいという感情が元になっているんです。

える
予約していたレストラン、彼女の体調不良で当日のドタキャンになった。キャンセル料として100%かかった。それでも、彼女に伝えないなら、その気遣いは完全に相手への思いやりです。

相手の出方次第で変わる「気遣い」や「優しさ」は存在しない

上記は大袈裟な例ですが、あなただけに限らず、人は承認欲求を満たすことでうまく調整しながら生きています。

それは人間として当然の心理であり、決して悪いことではありません。

ですが、度を超すと以下のようになるんです。

  1. 適度な気遣い:自分も嬉しいし、相手が喜んでくれて、お互いが気持ちいい
  2. 気の使いすぎ自分だけが嬉しい。相手は気を使って、しんどくなる

結果、気遣いすぎる男性から女性が距離を置いていってしまい、恋愛が続かない、うまくいかないんです。

“気を使いすぎ”を卒業!「真の思いやり」でモテる男になる5ステップ

大切なのは、あなたのその「人を喜ばせたい」という素晴らしいエネルギーを、「嫌われないための自己保身」ではなく、「真の思いやり」にシフトさせることです。

つまり、相手から大きなリアクションがなくなっても、ずっと継続できる「気遣い」をすればいいんです。

以下は、「過剰な気使い」を「女性が喜ぶ気遣い・思いやり」に置き換えるための、5ステップです。

【1】相手の顔色をうかがわず自分自身が楽しむ

「楽しい?」「疲れてない?」を繰り返すと、優しさよりも“気を使われている”印象になります。相手の気分を読み取ろうとするより、自分がその場を楽しむことに意識を向けましょう。

シチュエーション NG行動(自己否定) OK行動(真の思いやり)
相手の顔色をうかがうとき 相手の表情を見て「楽しい?」「疲れてない?」と何度も確認する。 「このお店、雰囲気いいね」「この景色、きれいだね」など、自分の素直な感情を口にする。
相手が落ち込んでいるとき 「元気出して」「大丈夫?」と何度も励まそうとする。 無理に明るくさせようとせず、「そばにいるよ」「話したくなったら聞くね」と、静かに寄り添う。
える
あなたがリラックスして自然体でいることが、いちばん相手に安心感を与えます。ただし、適度な確認はもちろん必要です。

【2】必要以上に謝らない

過剰な気遣いからくる謝罪は必要ありません。「謝る時は謝る」それはもちろん必要ですが、「ごめん」を「ありがとう」に変えれば、女性も重さを感じません。

シチュエーション NG行動(自己否定) OK行動(真の思いやり)
待ち合わせに遅れたとき 「ごめん、本当に悪かった」 「待たせてごめん、会えて嬉しいよ、ありがとう」
彼女に何か助けてもらったとき 「いつもごめんね、悪いね」 「いつもありがとう、本当に助かったよ」
意見が食い違ったとき 「私のせいでごめん、任せるよ」 「意見を言ってくれてありがとう。次はそうしよう」
える
実は「ありがとう」は魔法の言葉です!どれだけ言ってもOKです。(限度はあります…)

【3】丸投げ厳禁!自分の意見を提示する

決断を放棄する「何でもいい」は、相手に負担と頼りなさを与えます。主導権を握る必要はありません。相手を気遣いつつ、自分の意見を言って2人で決めましょう

シチュエーション NG行動 OK行動
夕食を決めるとき 「夕食、何がいい?」→「何でもいいよ」 「イタリアンか、それとも前に言ってた和食の店か、どっちがいい?」
休日の過ごし方を決めるとき 「休みどうする?」→「うーん、任せるよ」 「映画に行くか、のんびりカフェ行くか、どっちがいい?」
える
女性は、どんなことでも2人で共有することを求めています。そして男性が一生懸命2人のために考えてくれるととても嬉しいんです。

【4】相手の意見や都合に合わせすぎない

相手と意見が違っても、評価や好かれようとする目的を捨て、「そうなんだね。私はこう思うよ」と対等に伝えましょう。

自分の意見や世界観に自信を持つことが魅力的な個性になります。また無理に都合を合わせすぎるのも控えましょう。

シチュエーション NG行動 OK行動
映画や趣味の好みが違うとき 「そうなんだ、じゃあそれでいいよ」と相手の好みにすべて合わせる。 「その映画もいいね。私はあの作品も気になるんだけど、どっちにする?」と自分の意見も添えて提案する。
デートの予定が合わないとき 「そっちがいいならそれでいいよ」と無理に予定を合わせてしまう。 「その日は難しいけど、別の日ならどう?」と、自分の都合を伝えつつ歩み寄る。
える
もちろん、デートの予定が合わない時、都合を合わせてあげるのはいいことです。しかし、「自分がどうしたいか」によって決めましょう。

【5】自分の弱さや本音を「適度に」見せて親密感を深める

すべてを打ち明ける必要はありませんが「弱み」を適度に開示することは、「あなたを信頼している」というメッセージになり、安心感と親密さを深めます。

シチュエーション NG行動 OK行動
デート中に少し疲れたとき 「ごめん、ちょっと休もうか」とだけ言って表面的に取り繕う。 「正直、最近仕事で少し疲れてたんだ。ちょっと休憩させてくれる?」と素直に伝える。
仕事や人間関係で落ち込んでいるとき 「大丈夫、大したことないよ」と気丈にふるまう。 「ちょっと失敗して落ち込んでたけど、話したら気持ちが楽になりそう」と打ち明ける。

落ち込んだ姿を見せない気遣いはわかりますが、女性も頼ってほしいんです。

弱さを見せることは、相手に甘えることではなく「信頼の証」。完璧さよりも、等身大のあなたを見せることで、相手との距離が自然に縮まります。

さいごに:自分らしさを大切にした恋愛へ

相手に気を使いすぎるのではなく、まず優しさを自分自身に向け、あなた自身がリラックスできるようにする。

「嫌われたくない」というブレーキを外し、「愛を与えて喜ばせたい」というポジティブな動機で行動することが、素敵な恋愛を引き寄せます。

える
あなたも同じだと思います。

彼女に「気を使われる」のと「愛情をもって接してくれる」どっちが嬉しいですか?

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